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お部屋に絵を飾りましょう
by Patch_It_Up
ご挨拶

福島に生まれ青森に育つ。
18歳で画家を志し上京。
紆余曲折・波瀾万丈の末、50歳にして画業に専念。
油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます。
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個展でお会いしましょう!
明後日(25日)午後7時過ぎに“COLORS”へ参上いたします。
お時間のある方、ぜひお越し下さい。
事前にご一報いただければ幸いです。
# by Patch_It_Up | 2012-05-23 17:36 | 個展 | Trackback | Comments(0)
ニューオータニ美術館にて『永遠の女性美』展を観る

先週、ホテルニューオータニの中にある「ニューオータニ美術館」へ出掛けた。
いつもヨレヨレのジャケットにジーンズ姿の私は、こういうホテルには場違いなようで落ち着かない(笑)。
さて、今回の展覧会は山形県の「山寺 後藤美術館」が収蔵しているヨーロッパ絵画の中から、17世紀から19世紀までの女性を描いた肖像画および静物画、計35点を展示していた。山間の地にこれだけの傑作が収蔵された美術館があるというのも驚きであった。

一般的に知られていない画家の作品がほとんどのためか、実にゆっくり鑑賞できた。
では、印象に残った作品を紹介いたしましょう。
(当館で配布されているパンフレットが実に親切で、小さいながらも全作品の写真が載っており、以下の画像は主にパンフレットからのものである)

「悲しみの聖母」バルトロメー・エステバン・ムリーリョ(1617-1682)

国立西洋美術館にカルロ・ドルチ作の「悲しみの聖母」があるが、ドルチもムリーリョも同時代のイタリアの画家であることから、この題材をその時代の多くの画家が競作したのかも知れない。ドルチの絵の前ではそのあまりにも神聖な姿に感涙してしまった私であったが、ムリーリョの作は聖母が涙を流していることもあって、人間味のある聖母像となっている。
ムリーリョの時代からおよそ270年後、ポーランドの女流画家タマラ・ド・レンピッカが「緑のヴェール」という謎めいた作品を描いている。1927年作のこの絵を観た私は、ドルチの「悲しみの聖母」を真っ先に連想したのであるが、今回驚きの発見があった。
あくまで私の考えであるが、レンピッカはムリーリョの「悲しみの聖母」に触発されて「緑のヴェール」を描いたと言わざるを得ない。顔の角度と視線の行方が一致している。レンピッカは1935年に「修道院長」という作品も残しているが、この絵は左右反転の構図ではあるものの、「緑のヴェール」以上にムリーリョの「悲しみの聖母」との類似性を感じる。内面的表現が同じであるとでも言おうか。

レンピッカ作「緑のヴェール」と「修道院長」

これは、盗作だのコピーだのというような低次元のことではなく、「波の伊八と北斎」の関係のような創作のダイナミズムなのである。
いずれにしても、ドルチ、レンピッカ、そしてムリーリョに戻る絵画芸術の時空旅行をしたような心地良い目眩を感じたのであった。

「誰にとっても愛が主人となる」アンリ・ピエール・ビクー(1824-1895)

フランスの画家ピクーによる1879年の作品。
実に美しい絵で、特に画面右に立つニンフ(?)の顔立ちと肢体は本展のテーマ「永遠の女性美」を象徴するものであった。久々に絵の人物に恋してしまうほど…。
しかしまもなく言い知れぬ違和感と恐怖に見舞われる。シュルレアリスムの原型とも言える恐ろしい神秘性がこの絵にはある。それは、中央の天使と右のニンフの正面を見据えた眼の形状が左右違うのである。
正面を見据えた人物画は、それだけで吸い込まれるような魅力があるものだが、意外にキッチリと正視した眼を描くのは難しいものである。左右のバランスが崩れると表情そのものが変わってしまう。ピクーの天使とニンフは微妙な微笑みをたたえているものの、片方の眼が共に無表情、あるいは怒っているのである…。
これほどの表現力のある画家が何故に眼の表情をあえて変えたのか、その意図を探ることにもひとつの恐怖心を覚える。今一度ムリーリョの「悲しみの聖母」の眼を見ると、感情はひとつでしかない。ピクーは天使とニンフに複数の感情を与えたのであろうか。題名の「誰にとっても愛が主人となる」の「愛」の厳しさを表したと言えば簡単過ぎるように思う。ピカソは、ひとつの人物画に複数の人間性を表そうとしてあのような不思議な絵になったと言われているが、同じことなのだろうか。
私はこの絵の前から解放され他の絵を鑑賞していても、何かこの絵に呼ばれるように四度もこの絵の前に舞い戻ってしまった。今まで多くの絵の「魅力」に翻弄されてきたが、絵の「魔力」に捕われたのは初めてであった。今もあの絵は私を呼んでいる・・・。

「貴婦人と犬」シャルル・フランソワ・ペクリュ(1826-1907)

このようないかにもフランス的な絵は心が鎮まる。
この絵の魅力は画家の卓越した技術にある。「わぁ写真みたい」と通り過ぎるオバサマ来場者がいつものようにいたが、この作品は写真とは別次元の写実表現を見せてくれる絵画である。
特筆すべきは、ドレスの表現である。裾のゴワッとした感じを強調することによって、貴婦人の繊細な美しさを際立たせている。この、ゴワッとした感じはどのように描かれているのか、絵に近づいてジックリ観察した。すると、驚く程荒いタッチで濃淡が描かれていた。筆の走りも早い。ゴワッがさらにゴワゴワに描かれている。そこが写真と違うところである。写真は近づいて見てみると細部が鮮明になる。ところが、この絵は離れてゆくに従って表現が鮮明になってゆくのである。
ペクリュは、絵の依頼人がどの距離で鑑賞するのかを考慮して描いたのであろう。誠に勉強になった作品であった。

「バラを持つ女性」エティエンヌ・アドルフ・ピオ(1850?-1910?)

ピオは詳細不明のフランスの画家。
この作品は構図も平凡で特別圧倒的な表現力で描かれたものではないが、私が惹かれたのは背景の左右に描かれた炎のような赤である。女性がまとった緑のショールと補色関係にある赤は、暗色で描かれた背景に力を添える(あるいは抑える)ように人物をグッと画面の外へと押し出しているのである。これは勉強になった。
今思うのであるが、開催中の私の個展にバラのフラワーアートを提供してくれたRuiさんは、どことなくこの絵の女性に似ている。奇遇である(笑)。
しかし、ここで声を大にして言いたいことがある。本展を観終わって、ロビーで売られていた絵葉書を見た時、私は愕然とした。「バラを持つ女性」の絵葉書、左右の赤の部分が見事にトリミングされていたのである。葉書のサイズに収めるために左右をカットしたのであろうが、これでは作品の魅力が百万分の一にも満たないし、何よりもピオという画家に対する冒涜ではないであろうか。

「孤児」ジョージ・エルガー・ヒックス(1824-1914)

イギリスの画家、1884年の作品。
華やかで妖艶で高貴な女性の作品群の中にあって、この絵は異彩を放っていた。二人の歳の離れた孤児姉妹を描いたとも解釈できるが、私には孤児を引き取って育ててゆこうという若く貧しい女性の決意と希望を描いたように思える。美しき心の描写に感銘を受けた。
同時期にロシアにおいて貧しき人々を描くリアリズム主義が発生しているのであるが、世紀末への不安が世界の画家たちを刺激していたのであろうか。

「神よりの授かりもの」アウグスト・フォン・ヘッケル(1824-1883)

ドイツの画家、1855年の作品。
裕福な家の玄関先に捨てられた赤ん坊を家族が見つけたという劇的な題材である。赤ん坊を受け入れる婦人の優しい両手の表情と、包み込むかのような室内からの光が観る者の気持ちを温かくしてくれる。
こういう作品は何も語らず長く長く時間をかけて鑑賞するのが良いと思った次第である。

他にも冒頭にアップしたチケットの画像にある「愛しの小鳥」など素晴らしい作品揃いであった。私にとっては、大賑わいの人気展覧会で世界的名画を人の頭越しに一瞬だけ観るよりも、こうした美術館で画家の筆のタッチまでジックリと鑑賞出来る方が意味があるのである。
ニューオータニ美術館はベンチも多く本当にリラックスして絵を長時間鑑賞できます。今月27日までの開催なので是非皆さん足を運んで下さい。

私の個展『Rock Kingdom 2』もよろしくお願いします。。。。
# by Patch_It_Up | 2012-05-22 23:21 | 美術見聞録 | Trackback | Comments(0)
個展『Rock Kingdom 2』開幕!

昨夜から個展『Rock Kingdom 2(ロックンロールの王国展 part2)』が始まりました。

Ruiさん作、バラをあしらったフラワーアート。

ジャニス・ジョプリンをモデルにベット・ミドラーが主演した映画のタイトルが『ローズ』でした。生前のジャニスもバラが大好きだったそうで。しかしながら、Ruiさんはそれを知らずこの作品を制作したそうです。彼女のインスピレーションは素晴らしい。
バラはジャニスに限らず、いにしえのロックスターに合いますね。

完成した作品を撮影するRuiさん。

皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
なお、私は会期中毎日常駐しておりませんので、前日までにご来店の日時をご連絡いただければ幸いです。
# by Patch_It_Up | 2012-05-21 17:07 | 個展 | Trackback | Comments(0)
今日から個展
いよいよ『Rock Kingdom 2(ロックンロールの王国展 part2)』が始まります。
今夜7時から設営、本日のみ8時オープンです。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
なお、私は会期中毎日常駐しておりませんので、前日までにご来店の日時をご連絡いただければ幸いです。
# by Patch_It_Up | 2012-05-20 15:55 | 個展 | Trackback | Comments(0)
エルヴィス・プレスリーを描く『ON STAGE』
『ON STAGE』油彩・F8(37.9×45.5cm)※画像クリックで拡大します

個展『Rock Kingdom 2』へ向けての新作が完成しました。
1970年の初め頃、映画「That's The Way It Is(邦題:エルヴィス・オン・ステージ)」撮影前の非常にスリムだった頃のエルヴィスです。衣装もシンプルなだけに、野性味が醸し出されていますね。
皆様ぜひギャラリーカフェバー“COLORS”にて実物をご覧下さい。。。。
# by Patch_It_Up | 2012-05-18 16:54 | ロックスター画 | Trackback | Comments(0)
個展でフラワーアートをコラボ展示
ギャラリーカフェバー“COLORS”で過去に開催した個展の全てに於いて、フラワーアーティストのRuiさんにフラワーアート作品をコラボ展示していただきました。今回もお願いすべく、一昨夜“COLORS”にて展示の打ち合わせをいたしました。

この作品は第一回個展『Rock Kingdom 1』で展示していただいた作品で、ジャニス・ジョプリンをイメージしたものです。

これは、東日本大震災の被災地を支援する個展『がんばろう東北!・希望のアート展』での作品。

小柄な彼女ですが、作品は実にパワフルです。
さて、今回はどんな作品を披露してくれるのでしょう。皆さんもご期待下さい。

『Rock Kingdom 2』は20日から始まります。
※初日は午後7時から搬入設営開始のため、午後8時からのオープンになりました。
# by Patch_It_Up | 2012-05-17 23:08 | 個展 | Trackback | Comments(0)
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