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福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。 facebookもよろしく→https://www.facebook.com/tarutana カテゴリ
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映画『ニューヨーク、アイラブユー』の「チャイナタウン」I like the movie ’Chinatown’ chapter 9 of “New York, I Love You”. As for me, the story of an old painter and the young Chinese woman is unforgettable. 日々絵を描いていて、ふと思い出す映画がある。2009年の米仏合作映画『ニューヨーク、アイラブユー』。11編の短編からなるオムニバスであるが、その中の「チャイナタウン」という作品が、ずっと頭の中に残っている。この一作のために他の物語の記憶が飛んでしまっている。記憶を辿ってざっとストーリーを紹介すると… チャイナタウンのレストランで働く若い中国人女性にまとわりつく老人。嫌がる女は老人を避け続ける。ある時「君の肖像画を描かせてくれ」と告白し、自分の住所を書いたメモを渡す老人。どうせ下心があるのだろうと無視する女。それ以来老人は女の前に現れないのであるが、虐げられている生活に耐えられなくなった女は、メモを頼りに老人の住むアパートを訪れる。しかし、部屋は業者によって片付けられている最中であった。「画家の爺さんは死んだよ」と告げられる女。女は、壁に貼られた自分を描いたスケッチを見つける。死期を悟っていた画家は最期にどうしても彼女の肖像を描き上げたかったのだ。女はスケッチを手に取り部屋を出る。… これだけの話ではあるが、私は自分の心を抉られたような気分になった。以前水墨画の大家に「タダで絵を描いている限り、絵は売れないよ」(つまり、自分の絵を他人にプレゼントしてはいけないの意味)と助言を授かっていながら、インスピレーションを刺激された女性に出会う度にその人の絵を勝手に描いて渡したくなる自分がいる。もちろん対価を求めている訳ではないが、大概は無視されたり、誤解されたり。彼女らには何の罪もなく、勝手に自爆しているだけとも言えるが。 私の死期はずっと先ではあるにしても、映画の老画家の気持ちが痛いほど分かる。と同時に女の気持ちも分かるから切ないのである。 大それたことを言うが、ピカソやゲーテも70歳を過ぎて二十歳前後の女の子に恋し、その娘をモチーフにした作品を残している。 まあ、傷つくことを予測していながらも、私は自分の気持ちの赴くままに絵を描き続けるのであります。。。。
by Patch_It_Up
| 2017-01-12 15:17
| 本・映画・音楽
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