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福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。 facebookもよろしく→https://www.facebook.com/tarutana カテゴリ
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作品『大衆食堂のお姉さん』"A beautiful woman in the cheap restaurant" 20×15cm・Canson Figueras canvas paper-oil painting 40 years ago, I was 18 years old, I fell in love for a beautiful woman who works in a cheap restaurant in the neighborhood of my workplace. However, one day a small girl entered the restaurant. And a child called her "mama!". She was a married woman. It is a memory of my broken heart. 四十年前、私が就職した事務用品の販売代理店では、高卒大卒に限らず入社して数ヶ月は足立区にある物流センターで商品の組み立てや積み込み作業をやらされた。作業服姿で毎日ドロドロに働かされた。 唯一の楽しみは昼飯。先輩に連れて行かれた倉庫街にポツンとある大衆食堂。安くてボリュームのある日替わり定食は、ほとんどが肉野菜炒めだったような気がする。厨房にはオジサンが一人。その奥さんと思われる太ったオバちゃんと、二十代後半くらいのお姉さんが店内を切り盛りしていた。そのお姉さん、今でいうと女優の山口智子みたいな素敵な人で、まさに「掃き溜めに鶴」。二十歳前だった私は一目惚れし、毎日通った。基本的にオバちゃんとお姉さんの店内のテリトリーは決まっているようで、それに気づいた私は座る席を決めていた。 倉庫仕事に耐えられず早々に会社を辞めていく同僚もいたが、私が我慢できたのは、あのお姉さんのお陰であった。「日替わり」「はーい」「お待ちどうさま」「ごちそうさん」だけの会話で、あっという間に夏になった。 そんなある日、「ママー」と黄色い帽子の幼稚園帰りの女の子が店に入ってきた。「お店に来ちゃダメッて言ったでしょ」とお姉さん。ああー、人妻だったのだ。オバちゃんが、「いいよいいよ、ジュースでも飲んでいきな」と空いている席に座らせる。「すみません」と困ったように頭を下げるお姉さん、いやママさん…。 職場では「お前、食堂の姉ちゃんにノボせてんだってな」とヒヤかされていたので、それからは店に足が遠のいた。幸いにも、まもなく一部の大卒者よりも早く都心の本社勤務となった私は、物流センターに行くことはなくなった。 なぜに今になってこんなことを突然思い出したのか分からないが、青春の淡い思い出として絵に残した次第であります。あの素敵だったお姉さんも今では70歳くらいになるのかあ。。。。
by Patch_It_Up
| 2017-11-28 15:12
| 思い出絵日記
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