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福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。 facebookもよろしく→https://www.facebook.com/tarutana カテゴリ
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松本清張「ミステリーの系譜」
テレ朝のスパモニで、「八つ墓村・70年目事件新証言」という特集をやっていた。
横溝正史の「八つ墓村」・・・1938年、昭和13年に岡山で起きた「津山事件」をモデルにしているが、実際の事件はあまりにもおぞましく暗い。 俺は20年程前、たまたま古本屋で見つけた松本清張の『ミステリーの系譜』でこの事件を知った。 この本は、松本清張が小説を創作する上で参考にしたと思われる実際の事件を、綿密にルポルタージュしたノンフィクションである。 一人の青年が村人30人を惨殺した津山事件のルポ「闇に駆ける猟銃」。 昭和22年の長野で起きた娘殺し事件の「肉鍋を食う女」。 大正4年の鈴が森の砂風呂の女将が殺された不可解な事件「二人の真犯人」。 この三つのエピソードが収録されていた。いずれも「時代が怖い」と言える。俺の記憶ではもっとエピソードがあったような・・・その後に読んだ佐木隆三のノンフィクションと混同しているかもな。 さて、スパモニでは「新証言」としてオドロオドロしく津山事件を取り上げていたが、既に「ミステリーの系譜」で語られていた内容の一部であった。今更って感じだよ。そして、本の内容はあんなワイドショーのミニコーナーは言うまでもなく、映画「八つ墓村」の何千万倍も恐ろしかった。淡々とした松本清張の語り口が、時空を超えて現場に引きずり込むのだ。 津山事件は、「八つ墓村」より『丑三つの村』という映画が事実に近い描き方をしている。いや、そのままかもな。 この映画が公開された83年当時、五月みどり、池波志乃、田中美佐子、大場久美子のセックスシーンで話題になったが、そんなもんはブッ飛ぶほどの残虐映画であった。だが、実際の事件を知れば行き過ぎた表現とは言えないのである。 後に、主演の古尾谷雅人が自殺したりと、未だに嫌悪感の残る映画である。 俺個人としては、「ミステリーの系譜」の中では「肉鍋を食う女」が何とも言えず気持ち悪く、悲しく、暗く、切なく、後味悪く、一生頭から抜けないくらい嫌な事件だった。この話の映像化は絶対無理だな。 本当に怖い話ってえのは、作り話じゃなくて実際にあった話なんだよな。。。。
by Patch_It_Up
| 2008-07-22 12:21
| 本・映画・音楽
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