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お部屋に絵を飾りましょう
by 棚倉樽
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福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。
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短編映画・『冷たい血/Cold Blood』

個展『Rock Alive』も15日目。
今日はサイクリングで知り合ったKさんが突然ご来店。私の作品を直にご覧になるのは恐らく初めてだったKさん、「いやぁ、やっぱりナマで観ると樽さんの魂が込められているのを感じるなあ」と。そして、「仕事とは言え、自分の絵が人に渡った時は、子供を里親に出すようなものでしょう、これだけ気持ちが入っていると」と言われました。おっしゃる通りで、私は自分の作品をオーナーさんに渡す時、いつも「嫁入り」させる心境なのであります(笑)。娘がいつまでも嫁ぎ先で大切にされることを願うばかりであります・・・。

さて、最近大泣きした映画をご紹介。
映画といっても上映時間4分33秒のショートフィルムである。
昨年各国の映画祭で絶賛されたカナダ映画『冷たい血/Cold Blood』。ケベック州で製作された関係上フランス語のため、英語の字幕が入っていた。
ストーリーは…(ネタバレご注意)

・・・若い母親が5、6歳の息子を車に乗せて病院へ向かう。不安そうな息子、切羽詰まったような母親。病院へ着くなり息子は次々に重病患者を目の当たりにする。堪らなくなった息子は隙を見て病院内を逃げ回り、トイレへ隠れる。母親は警備員に扉を開けてもらい、息子を引っ張り出す。「まるで赤ちゃんね!、妹は2年も入院しているのよ!、ママの血じゃダメだけどあなたの血なら妹を治せるの!」と叱る母親。
観念した息子の視線の先にはベッドに横たわる小さな妹が。黙って袖をまくって細い腕を出す息子。輸血が始まる。管を通る真っ赤な血。覚悟を決めたような表情でそれを見つめる息子は母親に、「これで僕は死ぬんだね」とつぶやく。「えっ!?」と驚く母親。「全部血を採るわけじゃないのよ!、ママがちゃんと言わなかったのがいけなかったのね!、死なせるわけがないじゃない!、ごめんなさいね!」と泣きながら母親は息子を抱きしめる。ホッとした息子は、「いいよ、ママ」と慰める・・・。
短編映画・『冷たい血/Cold Blood』_a0146758_23103917.jpg

これだけの物語であるが、妹を救うため苦悩して死を覚悟した幼い息子の心境、そして息子にそんな辛い思いをさせてしまった母親の心情を思うと胸が詰まる。映画を観終わった後は、この二人のことを思って涙したのであるが、しばらくして、我が子供たちのことを思い返して、また涙が溢れた。
つい最近なのであるが、28歳になる我が息子と酒を飲んだ時に、「子供の頃はお父さんと二人切りになるのが怖くて嫌だったなぁ」と息子がポツリと言った。私は少なからずショックを受けた。幼かった息子は私をそういう風に見ていたのか。確かに厳しく育てたのであるが、そこまで脅威を与えていたとは今の今まで思っていなかった。いつだったか二人でゴジラ映画を観に行って、帰りに焼肉をたんまり食ったあの時も、息子は実はビクビクしていたのか…。

この映画は、4月に二人目の子供を産む娘にも観せてあげよう。幼い子供に対する親や大人の言葉や態度がどれだけ重要なことかを学んでもらおう。

子供との接し方に限らず、大人同士の付き合いの中でも神経の行き届かない言葉によって傷つけられたり傷つけてしまうことを痛感している今日この頃である。
50を過ぎても反省と学習の日々である。。。。

個展『Rock Alive』は2月26日(日)まで開催しております。
皆様のご来店心よりお待ち申し上げます。
by Patch_It_Up | 2012-02-20 11:55 | 本・映画・音楽 | Comments(4)
Commented by しゃあ あずなぶる at 2012-02-20 12:23 x
昨日は、ありがと。
樽さんが元気か、ちょっと心配だった。
変わりなく安心しました。
Commented by Patch_It_Up at 2012-02-20 13:41
>しゃあさん、ども♪。
作品をご覧いただくとともに、いろいろと
お話が出来て、なんだかスッキリしましたよ(笑)。
またよろしくお願いします。
Commented by rollingwest at 2012-02-21 06:13
棚倉様、こちらに初めて御来訪頂きありがとうございました。ビートルズ、キースリチャーズ、フレディマーキュリー、ジャニスジョプリン!最高ですね~!このような似顔絵が描ける方とお知り合いになれて嬉しいです。また是非とも遊びに来て下さいませ~!
Commented by Patch_It_Up at 2012-02-21 16:53
>rollingwestさん、ようこそいらっしゃいました。
好きなロックスターの肖像画を描くのは実に楽しいです。
ぜひ実物をご覧にお越し下さいませ。
今後ともよろしくお願い致します。
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