ご挨拶
★絵に関する問い合わせ等はお気軽にこちらへ→
福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。 facebookもよろしく→https://www.facebook.com/tarutana カテゴリ
全体コロナ退散祈願作品 アートイベント『やまとごころ』 古事記・絵物語 日本の趣 日本美人図 美術見聞録 本・映画・音楽 名画模写100選 ぼくはエルヴィスが大好き ロックスター画 ムービースター画 アスリートの肖像 大草原の小さな家より 松戸名所図会 人物画 風景画 東京名所図会 日本名所図会 棚倉名所図会 希望の絵 立体造形 個展・作品常設店 青木繁 考 岡本太郎 考 思い出絵日記 若い頃の作品 絵画作品Tシャツ 怪談画 プロフィール 未分類 最新の記事
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
南千住の画廊「滴庵」と回向院
南千住にあるGallery Teki-an(滴庵)にて横田美晴さんの個展「少女王国・屋根裏部屋の薔薇たち」を観ました。
ギャラリー滴庵は、旅館「御宿ちよだ」の一階にある純和風の画廊で、南千住の駅から徒歩1分、回向院の隣にひっそりとありました。 料亭の玄関のような格子戸を開けると、横田先生の作品が眼に飛び込んできます。CGと手描きを駆使した独特の技法による深奥な作品に魅了されました。とかくCG作品というと、細密さと色彩の美しさに一瞬驚かされるのですが、「それで、どうしたの」で終わってしまう。しかし、横田先生の作品はラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイに通じる奥深さがあり、いつまでも鑑賞していたい気持ちになります。久々の刺激的な体験でありました。 横田先生ご本人とギャラリーのオーナーさんとも色々とお話も出来、素敵な空間の中で暑さも忘れる爽涼な時間を過ごしました。 個展は10日までです。どうぞ皆さん東京のディープなエリア南千住を散策がてらお出掛け下さい。 ギャラリー滴庵を出ると、一雨きそうな空模様。隣の回向院を拝観することに。 南千住回向院は、小塚原刑場での刑死者を供養するために両国回向院の住職によって創建されました。 この寺は、安政の大獄によって刑死した橋本左内、吉田松陰をはじめ、歴史的刑死者の墓がある「史蹟」です。それらは後日紹介するとして、寺の入り口に立つとまず眼に入るのが、「吉展地蔵尊」です。昭和38年に起きた大事件「吉展ちゃん誘拐殺人事件」の犠牲者(当時4歳)を弔う為に建てられました。吉展ちゃんは回向院に葬られているそうです。この昭和史を代表する事件は、私個人としても生涯忘れることの出来ない事件でした。私の本名は同じ「よしのぶ」で、年齢も吉展ちゃんと同じ、誘拐され殺害された昭和38年3月31日は、私の4歳の誕生日の翌日でした。当時通っていた青森県鰺ヶ沢町の保育園でも園児達の話題になっており、先生が「よしのぶくん」と私の名を呼ぶ度に園児達は大笑い。「先生、よしのぶちゃんはここにいるって警察に教えよう」とからかわれもしました。それ以来、私は自分の名前を名乗ることに抵抗感を覚え、55歳の現在でも病院で採血される時など「確認のため、フルネームを」と看護士に言われるのですが、一拍置いてしまいそうになるのです。 そんなことを思い出しながら「吉展地蔵尊」に手を合わせたのであります。。。。
by Patch_It_Up
| 2014-08-08 18:13
| 美術見聞録
|
Comments(0)
|