お部屋に絵を飾りましょう
by 棚倉樽
ご挨拶
福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。
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作品『羆嵐』(吉村昭著「羆嵐」より)

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“Kuma-Arashi (Bear storm)”

19×25cmWatercolor painting

I painted the one scene of Akira Yoshimura’s novel "Kuma-Arashi" (1977). This is a terrible documentary novel of a monster-bear case that occurred in a small village in Hokkaido a hundred years ago. An old hunter killed a 8.9 ft, 750 lb bear.

 吉村昭、昭和52(1977)発表のノンフィクション「羆嵐(くまあらし)」を読む。「羆」とはヒグマのことで、大正4(1915)に北海道の開拓村で起きた日本獣害史上最大の参事「三毛別(さんけべつ)羆事件」を克明に描いたドキュメンタリー小説である。

 体長2.7m、体重340kgのエゾヒグマが村を急襲、男女7(うち胎児1)が死亡、3名が重傷を負った。近隣の村人、警官隊、青年団、消防団など200名による討伐隊が編成されたが、結局は、嫌われ者の老猟師・山本兵吉(小説では山岡銀四郎)によって羆は仕留められる。羆嵐とは、熊が死んだ時に必ず吹く強風のことを言う。

 この小説は、第一次大戦の好景気とは無関係の開拓村の厳しい生活、大自然の脅威、羆の恐るべき生態を識ることの出来る貴重な一冊である。特にこの無敵の人食い羆の「女しか食わない」特性には震撼する。その羆をたった一人で仕留めたマタギの凄さに感動を覚える。

 この絵は、小説のクライマックスの場面、「銀四郎が撃った初弾は心臓に命中し、歯を食いしばって立ちあがった羆は舌をちぎれるほど噛んだ。第二弾は眉間を貫き、致命傷になった」。銀四郎が被っている帽子は、彼のトレードマークである日露戦争従軍時の軍帽…。

 本作は、1980年に倉本聰脚本、高倉健主演でラジオドラマ化されており、幸いにもYouTubeで聴くことができます。小説の雰囲気が見事に再現された秀作ですが、安易に検索することなく小説を読んでから聴くことをお勧めします。。。。

 新潮文庫『羆嵐』、ぜひご一読あれ。

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by Patch_It_Up | 2018-05-13 10:54 | 本・映画・音楽
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