お部屋に絵を飾りましょう
by 棚倉樽
ご挨拶
福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。
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第五章・ 三『大后の裁定』

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Graphic saga "Kojiki"

Chapter 5 #3. “Empress's ruling”

30×17cmCanson Figueras canvas paper-oil painting

From Japan's oldest history book "Kojiki" (712).

The Emperor Nintoku's younger brother "Hayabusawake" and his sister "Medori" were trying to assassinate the Emperor. Emperor who knew about it ordered the Shogun "Yamanobe" to punish two. Yamanobe caught the escaping Medori and Hayabusawake and killed the two.

The palace became peaceful and hosted a harvest festival party. Many vassals were invited to the party. Empress "Iwanohime" was very in a good mood, she turned around the vassals' table and encouraged their wives.

The Empress stopped at the table of Yamanobe. And she saw Yamanobe's wife's bracelet and said "It's a nice bracelet." Yamanobe's wife told the Empress, "This is a gift from my husband." Empress grabbed Yamanobe's wife's left arm. And she said "I know the original owner of this bracelet!" Yamanobe who was watching the situation gently tried to stand up. At that time, the empress shouted "Stop!", She glared at Yamanobe. People froze. The Emperor tried to stand up saying "What's going on!", But the minister stopped him.

Empress said, "Yamanobe, you slashed Medori, still robbed her bangle while her body was warm, and gave it to your wife, you have no spirit of samurai, so I order a death penalty to you! "

The Empress made people know the samurai spiriti(Bushido)...

 第十六代仁徳(にんとく)天皇は、腹違いの妹「女鳥王(メドリノミコ)」を気に入り、妃(ひ)としてそばに置きたかった。そこで、弟の「速総別王(ハヤブサワケノミコ)」に説得を頼んだ。ハヤブサワケがメドリに天皇の気持ちを伝えると、メドリは、「大后が怖いので天皇には仕えたくない。しかしあなたとなら夫婦になっても良い」と言った。二人は即座に夫婦の契りを結び、そのことを天皇には報告しなかった。不審に思った天皇は、メドリの屋敷へ密偵を送った。密偵はメドリとハヤブサワケが夫婦になったことを天皇に報告し、さらにメドリが天皇の暗殺をハヤブサワケにそそのかしていることも伝えた。

 怒った天皇は、侍大将の山野部大楯連(ヤマノベノオオタテノムラジ)に謀反兄妹の処罰を命じた。兄妹は宇陀の蘇邇(うだのそに=奈良県宇陀郡曽爾村)まで逃げたところでヤマノベの軍に捕まる。ヤマノベは躊躇なくその場でメドリとハヤブサワケを斬り殺した。

 平穏が戻った頃、宮中で収穫祭(新嘗祭の原形)の宴が催された。君臣、氏族らも宮中に参内した。珍しく機嫌の良い大后(おおきさき)「石之日売命(イワノヒメ)」は席を回り、女房たちに酒を賜り日頃の労をねぎらった。そして、ヤマノベ夫婦の席に着いた時、その女房の腕飾りに目を止め、「まあ素敵な腕飾りだこと」とおっしゃった。女房は、「夫からの贈り物でございます」と申し上げた。大后は顔色を変え、女房の左腕を掴んで、「これが誰のものであったか、私は知っている」とおっしゃった。ヤマノベは脂汗をかき震えながら席を立とうとした。その時、大后は「そのままっ!」と叫び、ヤマノベの鼻先に扇子を突き出した。回りの者は凍りつき、天皇も「宴の席で何事ぞ!」と声を上げた。「お待ちくだされ」と建内宿禰(タケノウチノスクネ)が天皇を制された。

 大后は、「ヤマノベノオオタテノムラジ!、そなたは謀反者のメドリを斬り、その亡骸が温かいうちにこの腕飾りを奪い取り、こともあろうに自分の女房に与えたのだな!。武士(もののふ)の風上にも置けぬ愚か者め、死罪を申し渡す!」とおっしゃったのである…。


 イワノヒメは単なる嫉妬深い皇后ではなく、宮中、行政府の秩序を厳しく守る威厳のある大后でありました。聖帝の世の陰にイワノヒメありです。

 本章は古事記の中では目立たない逸話ですが、武士道を問うた最も古いエピソードではないでしょうか。。。。


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by Patch_It_Up | 2018-06-09 17:48 | 古事記・絵物語
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