ご挨拶
福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。
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作品『レンピッカとダリ』![]() “Dali met Lempicka” 25×19cm・Canson Figueras canvas paper-oil painting Salvador Dali visited a solo exhibition of Tamara De Lempicka in New York in 1941. Genius Dali was also a young painter in front of Tamara. さほど美術の知識のない人に、「好きな画家は誰ですか?」と聞かれることがよくある。私は、「十代の頃はダリを信奉していましたね」と答える。すると大概、「はあ、意外に普通なんですね」と言われる。なんだかカチンとくる(笑)。で、「今は、ポーランドの女流画家タマラ・ド・レンピッカが私のアイコンなんですよ」と続ける。すると、「それって誰ですか?、タマラ、レンピッカ…」とスマホをいじり始める。 まあ、そんなことはどうでもよくて、私の二大アイコンであるレンピッカとダリが1940年代前半、第二次大戦の戦火を逃れてアメリカに滞在していた。不思議なことに二人が出会ったとか、交流があったという記録は私の知る限りではなかった。しかし、最近ネット上でレンピッカとダリのツーショット写真を見つけた。レンピッカの作品(1939年作・修道院長)を挟んで対峙する二人。おそらく、1941年にニューヨークの画廊で開かれたレンピッカの個展にダリがやってきたのであろう。この時、レンピッカ43歳、ダリ37歳。1920年代から脚光を浴びていたレンピッカの方がこの時点では格上と言える。写真にもその雰囲気が如実に表れている。ダリが上目遣いにレンピッカに何やら話しかけている、レンピッカは腕組みをして完全に見下したような眼差しをダリに向けている。これは実に面白い。天才ダリも形無し。ダリの悪妻ガラがこの写真を見たら激怒したであろうな。よって、この写真はあまり出回らなかったのかも知れない。 そのような想像をしながら、ちょいと誇張気味にこの絵を描いたのであります。。。。 ▲
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| 2019-01-17 19:03
| 人物画
作品『タマラ・ド・レンピッカの肖像』![]() "Portrait of Tamara de Lempicka" 12.7×18cm・ARCHES for oil painting paper-oil painting My original work. I drew a portrait of the most respected painter, Tamara de Lempicka (Poland 1898-1980). あらゆる時代、国を通じて私が最も敬愛する画家、タマラ・ド・レンピッカ。このポーランド出身の天才女流画家は、魔女的な才能に相応しい恐ろしいまでの美貌の持ち主で、多くの写真家の被写体にもなりました。この絵の元にした1930年代のポートレートもカムッツィなるイタリアの写真家によるもので、当時のハリウッド女優風の演出を施したものです。 レンピッカの絵に少しでも近づけられることが私の目標なのであります。。。。 ▲
by Patch_It_Up
| 2017-05-18 20:37
| 人物画
作品『知の巨人 (追悼、渡部昇一先生)』![]() “Goodbye, an intelligence giant” 12.7×18cm・oil painting on ARCHES-oil paper A great Japanese scholar, "Shoichi Watanabe" I respect most, died at the age of 86. I am really sad. 嗚呼、なんという喪失感…、合掌。。。。 ▲
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| 2017-04-18 17:47
| 人物画
作品『クレマチス』![]() “Girl with Clematis” 12.7×18cm・ARCHES for oil painting paper-oil painting The model is Miu of my young friend. She is still 21 years old. The background and clematis referred to "Interior with Clematis”(1913) of a Danish painter Anna Anchor. モデルは21歳のミウちゃん。 背景と花は、デンマークの女流画家アンナ・アンカー作「クレマチスのある室内」を参考にしました。偶然にもモーリス・ドニのような画風になった会心の作です。。。 ▲
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| 2017-01-08 22:33
| 人物画
作品『夕映え』![]() “Girl of the sunset glow” 12.7×18cm・ARCHES for oil painting paper-oil painting The model is Saki of my young friend. She is still 20 years old. The background referred to "Sunset over Yalta”(1861) of a Russian painter Ivan Aivazovsky. 成人の日を前にして、二十歳のサキちゃんを描く。 背景は、ロシアの画家イヴァン・アイヴァゾフスキー作「ヤルタの夕日」を参考にしました。。。。 ▲
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| 2017-01-07 20:50
| 人物画
作品『歌舞伎町のマスター』![]() "An old barkeeper of Kabukicho, Shinjuku" 18×23cm・ARCHES for oil painting paper-oil painting This is a scene of the bar of Shinjuku that I like. The 76-year-old master whom Marilyn Monroe likes works at a little bar every night. これは、私が好きな新宿歌舞伎町のバー「ラーセン」の情景です。マリリン・モンローが好きな76歳のマスターは、毎晩笑顔で店に出ています。。。。 ▲
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| 2016-10-29 19:54
| 人物画
作品『悲しみの聖母(Mater Dolorosa)』
水彩・A4(20×27cm)※画像をクリックすると拡大します
![]() "Mater Dolorosa" 20×27cm・Watercolor painting Tomorrow (December 26) is my mother's 6rth deathday. I regretted that I was not able to completely nurse mother. However, my heart was healed by describing this painting. 明日、12月26日は亡母の七回忌です。クリスマスの翌日、六年前のあの夜はとても寒かったが、臨終の母の頬はほのかに温かかった…。 悲しみの癒えぬ頃、国立西洋美術館で17世紀フィレンツェの画家カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」という絵を観ました。そして、初めて絵を前にして涙しました。私の悲しみを聖母が代わりに背負ってくれているように感じたのです。この時、宗教美術の意味と芸術の本質に触れ、いつか同じ題材の絵を描いてみたい、描けるようになりたいと思った次第でありました。 母の死後、充分に介護・看病できなかった後悔の念がずっと心の奥に残っておりました。過去の命日の度に浴びる程酒を飲んでそれを忘れようとするだけでした。これではいつまでも悔いは残る…。 しかし2年前の命日、仏壇にあげた線香の煙を見ていたら、スーッと「悲しみの聖母」のイメージが湧きました。そして、私なりの「悲しみの聖母」を描くことが出来たのであります。 描き終えると、聖母が、「もうよいのですよ」と語りかけてくれました。それは、まさに亡き母の声でありました。 明日は1年ぶりにこの絵を掲げて、亡き母を偲びたいと思うのであります。。。。 ▲
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| 2015-12-25 11:55
| 人物画
作品『The big sky (A氏家族の肖像)』
“The big sky (portrait of the family of Mr.A)”
40.9×31.8cm・Oil painting ![]() 退院直後の3月初めに依頼された油彩画が完成しました。 依頼主は、かつての仕事仲間で、十数年振りに松戸駅前でバッタリ再会したA氏。私を含めあの頃の業界関係者はことごとく消えていったが、A氏は見事に活躍中の一人である。 奥様の誕生日に、家族でアメリカ旅行した時の場面を描いた絵を贈りたい。息子さんの大学合格もあり(しかも東大!)、アニバーサリー感溢れる明るい絵にすることを心がけました。そして、絵を描きながら、A氏の成功の源は、この家族愛にあるのだなと筆に熱がこもった次第であります。 美術には特別興味がなかったA氏であるが、ドイツ出張の際にミュンヘンの美術館へ立ち寄り、いにしえの名作の素晴らしさもさることながら、「人が絵に残すこと」の意味を感じて、私に絵を依頼したのです。なんとも素晴らしい発想ではありませんか。 皆様も、今しかない瞬間を絵に残してみませんか。。。。 ▲
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| 2015-04-05 11:25
| 人物画
パスキン作『テーブルのリュシーの肖像』を摸写する
Copying of ”Portrait of Lucy at a Table”
12.7×18cm・Watercolor painting ![]() 今日、パナソニック汐留ミュージアムで開催されている『パスキン展』を観た。 エコール・ド・パリの貴公子などというカッコの良いサブタイトルが付いているが、作品の多くは暗く病んでいるといった印象であった。女性を描くのが好きな画家であったようだが、どれも美しいとは言えない。太った女、不健康そうな女、可愛くない幼い少女のヌードなど、パスキンの心の闇が見て取れる。 唯一1915年から5年間、第一次世界大戦下を逃れてマイアミやキューバで過ごした時期の作品には活力を感じるが、パリに戻ってからはまた画風は沈んでゆく。やがてパスキンは友人の妻リュシーとW不倫関係となり、アルコール中毒とうつ病、肝臓病、梅毒に苦しむ。このモンパルナスでの破天荒な生活から「エコール・ド・パリの貴公子」と呼ばれるようになったのだ。そして、愛人リュシーに結果的には捨てられ、1930年、45歳の時に、アトリエの浴槽で手首を切り首を吊って自らの命を絶つ。ドアには血文字で「ADIEU LUCY」(さよなら、リュシー)と書かれていた。生前「芸術家は45歳までしか生きてはいけない」というような訳の分からないの言葉を残していた彼は、それを実行したのである。 このように、退廃的で破滅型の画家であった訳で、同じ時代に生きたモディリアーニの「生への執着」のカケラすら感じられない作品だけを遺したのである。展覧会全体の「病んだ雰囲気」に私は耐えられず早く退出したくなったのであるが、晩年の作品が並ぶコーナーで、一枚の絵に心を奪われたのであります。 それが「テーブルのリュシーの肖像」という油彩画、ほとんど重ね塗りのしていない水彩画のような油絵である。自殺の二年前、愛人リュシーを描いた美しい作品。まるで、暗雲が一瞬裂け日が差したような気分。作品の前にベンチがあったので、座ってジックリと見たのであるが、会場の出口からもう一度振り返って見た時が一番美しかった。この絵にだけ日の光が当たっているようであった。パスキンのリュシーに対する愛情が注がれた作品と言ってしまうには簡単すぎる。時折私は絵に恋してしまうことがあるのであるが、まさにこの絵の虜になってしまったのだ。この絵の鑑賞に一時間は費やして、私は別れを告げた。 よくイイ女と遅くまで酒なんぞを飲むと「帰りたくない、帰したくない」と思うでしょ。最近こういう気分になっていないものだから、余計に絵に惚れ込んでしまった。ああ、なんとかあの絵に出会った思い出だけでも持ち帰りたいと、ミュージアムショップへ。ところが、いつものことであるが、あの絵のポストカードは無いのである。止むを得ず絵柄の付いたドロップ缶を購入。 帰宅してからも、あの絵に対する気持ちは治らず、ローズヒップ味のドロップを舐めながら缶の絵を水彩で摸写したのであります。。。。 ![]() ▲
by Patch_It_Up
| 2015-01-27 00:04
| 人物画
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