お部屋に絵を飾りましょう
by 棚倉樽
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福島に生まれ青森に育つ。18歳で画家を志し上京。紆余曲折の末、50歳にして画業に専念。油彩&水彩の風景画・人物画に日々取り組んでいます 。
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カテゴリ:本・映画・音楽( 114 )

故堺屋太一氏に学んだこと

 堺屋太一氏の訃報を知り、思い出したことがある。1990年代初頭、三十代前半の私は東京九段会館大ホールで氏の講演を聞いた。思えば、その九段会館も今は閉鎖されているのだな。

 イベント会社の社員だった私は、某生命保険会社が主催するビジネスマン向けセミナーの招待券を入手、それが堺屋氏の講演だった。時はバブルの真っ只中。さしたる営業努力も無しに仕事は舞い込み、今では想像もできないほどの給料を得ていた。堺屋氏のお話は非常に分かり易く、浮かれポンチの我々サラリーマンに「危機感を持て」と訴える内容であった。その一部…、

 「皆さんの会社では、女性社員に依存していることが多いでしょう。例えば文書作成。汚い字で書いた原稿を女性事務員にポンと渡し、ワープロを打ってもらう。その間、皆さんはタバコふかして待っている。それでいいのでしょうか?。もし、頼りにしている女性社員が突然会社を休んだり、寿退社したならお手上げになりませんか?。これからは自分でワープロ打てるくらいでないと、真のビジネスマンとは言えません。近い将来、コンピューターも職場に導入されてゆくでしょう。これは{女の仕事}と思っていては痛い目に合いますよ」といったお話に「なるほど」と私は痛感した。

 私がいた会社でも、企画書の清書はワープロによる女性社員の仕事であった。あの講演を聞く直前、私は文字通りの痛い目に合っていた。某広告代理店へ提出する企画書を作成していたのであるが、女性社員に原稿を渡すのが遅れ、提出日の朝になってしまった。会議は午後1時30分から。1時には社を出なければならない。朝出社した女性社員にワープロ打ちを頼むと、「あ、これならお昼には出来ますね」との返事。私は安心してタバコをふかして待つことに。ところが、正午になっても彼女の仕事は終わらない。「頼むよ、1時には出なきゃいけないからさ」と懇願すると、「え?!、ご飯抜きで仕事させるんですか!」と彼女はプイッと同僚とランチに出掛けてしまった。私は4分の3まで打ち終わったワープロ原稿をプリントアウトし、残りを丁寧に手書きした企画書をコピーして出掛けた。会議には間に合ったが、企画書を手にした代理店担当者に、「なんだこりゃ!」と大目玉をくらったのは言うまでもない。

 堺屋氏の講演を聞いた日から私は残業してマニュアルを見ながらワープロの猛特訓をした。一週間も経たずワープロを完全マスターし、男性部下にもワープロを自分で打つよう指示した。ちょっとした社内革命を起こした結果になり、まもなくパソコンが導入されても、いわゆる「女の仕事」にはならなかった。仕事の減った女性社員の一部は辞めていったが、意欲のある女性社員は自ら仕事を探し、男性社員と一緒になってカバンを抱えて外に出るようになった。当時四十代の上司たちは相変わらず、「○○ちゃん、これやっといて」とタバコをふかしていたが(笑)。

 あれから20数年、あの「○○ちゃん、これやっといて」、「昭和は良かったなあ」、「バブル時代は面白かったなあ」、「日本は相変わらずダメな国だなあ」世代こそが、堺屋さんが命名した「団塊の世代」なのであります。。。。

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by Patch_It_Up | 2019-02-12 11:29 | 本・映画・音楽

アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』を観る

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 2016年に90歳で他界したポーランドの偉大なる映画監督アンジェイ・ワイダの遺作となった本作。第二次大戦後、ソビエトの衛星国となったポーランドは徹底的な社会主義体制を目指し、芸術分野に対しても「社会主義リアリズム」のみを認め反抗する芸術家、文化人を弾圧した。前衛画家で美術大学教授であるヴワディスワフ・ストゥシェミンスキは体制に従うことを拒否し大学を追放、政府未承認の画家とされたが、最後まで信念を貫いた。

 ストゥシェミンスキは実在の画家で、シャガールやカンディンスキーとも交流を持つ国際的な画家であった。第一次大戦で片腕片足を失ったが、精力的に創作・執筆活動を続けるとともに教壇に立ち学生たちに芸術論を説いた。多くの学生、文化人に支持されていたが、第二次大戦後の圧政下では芸術家としてはもとより人間としても生き抜くことは不可能であった。驚くことに画材店で絵の具を購入することも店員に拒否されるのだ。1952年、肺結核により死去。現在の私と同じ59歳であった。ポーランドの共産主義体制は1989年まで続いた。

 このように共産主義革命の犠牲になった芸術家は世界中に数多くいたであろう。いや、今もいるのだ。ワイダ監督が最後にこの映画を遺したことの意義はあまりにも大きい。ぜひご覧あれ。。。。


by Patch_It_Up | 2019-02-10 17:32 | 本・映画・音楽

ドラマ『疑惑』

作品『『疑惑』の尾野真千子のワル顔にシビれる』 水彩・20×27cm

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 この一両日、当ブログのアクセス数が異常にアップし、何ごとかとレポートを調べた。すると、「ドラマ『疑惑』の尾野真千子のワル顔にシビれる」と題した6年前の投稿にアクセスが集中していた。ん~、なるほど日曜日に私も観ていたテレビ朝日のドラマSP『疑惑』の放送が影響したのだな。

 私が描いた尾野真千子は、2012年にフジテレビで放送された『疑惑』の一場面。この松本清張原作のドラマは、忘れた頃にどこかのテレビ局でリメイク放送される。元々は、1982年に野村芳太郎監督で映画化されている。当時私は上野の映画館で観たのであるが、弁護士役の岩下志麻と容疑者(鬼クマ)役・桃井かおりとのやりとりに観客が凍りついていた。この映画、脚本はなんと松本清張本人で、傑作にならない訳がなかった。

 2012版ドラマは、常盤貴子と尾野真千子コンビ、騙され役の老人は柄本明であったが、これがなかなかの出来で、映画版のテイスト、つまり清張ワールドを踏襲する秀作であった。

 先日のテレ朝版、鬼クマ役の黒木華の演技だけが印象に残る残念な作品であったな。津川雅彦さんの遺作になったことが誠に悲しい。無駄、邪魔な演出が多く、主役弁護士に知性のカケラも感じられない。そもそも、舞台を現在に設定したところに無理がある。携帯やSNSが普通になっている時代設定では清張文学の良さは表現できないことを証明したね。
 黒木華と余貴美子だけを残し、キャスティングを全面的に見直して、時代設定を昭和に戻し、泥臭い映画としてリメイクして欲しいなあと思った次第であります。。。。


by Patch_It_Up | 2019-02-06 10:42 | 本・映画・音楽

桂文枝師匠の絵本『落語で読む古事記・はじまりは高天原』

 新年の新聞広告で、桂文枝師匠の落語原作による古事記の絵本が発売されることを知った。『古事記・絵物語』に取組んでいる私は、「こりゃ、やられたかな」と思うとともに、日本神話の再考ブームの前兆かと期待も膨らんだ。

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 で、早速ネット通販で購入。32ページ、可愛いイラスト満載の幼児向け読み聞かせ及び小学校低学年向けの絵本であった。スサノヲノミコトが語り手となって、天地初発から自らが出雲の地に落ち着くまでの物語が、落語調のダジャレを交えて展開される。奇しくも私が三月三日に催すイベント『やまとごころ』での古事記朗読スライドショーと同じチャプターである。

 絵本『はじまりは高天原』は、非常に分かりやすく小さいお子さんのいるご家庭に広くお薦めできる古事記入門書です。しかし対象年齢上、古事記特有の性的・暴力的・示唆的表現は迂回されています。それに比べ、私の『やまとごころ』の朗読原稿はやや過激、中学生以上対象と言える内容です。その意味で『はじまりは高天原』とは、いわゆるカブらないと自負しております。

 三月三日の『やまとごころ』、乞うご期待!。。。。

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by Patch_It_Up | 2019-02-03 17:56 | 本・映画・音楽

素晴らしきアニメ映画『KUBO』と斉藤新一

I watched the American animation film “KUBO”(2016).

I was touched by Japanese folk tales made by Americans. They respect Japanese culture. I want people all over the world to watch this movie.

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 2016年製作、米国映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、ティム・バートンの名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と同じ手法のストップモーション・アニメーション映画である。

 米国映画でありながら、なんと日本の神話か昔話を描いたファンタジーであるが、いわゆる「Cool Japan」的な薄っぺらな日本趣味ではなく、日本文化への敬愛に満ちた深遠かつ重厚な作品であった。

 月の帝(古事記によるところのツクヨミと思われる)に一族を追放された少年・クボの冒険時代劇とだけ申しておきましょう。純和風な絵も音楽も素晴らしい。裏方として多くの日本人が各分野で監修に携わっているようだが、時代考証は良く言ってダイナミックである。それもこの作品の魅力のひとつ。

 私はこの映画を観て、とても懐かしい気分に浸った。それは何かとしばらく考えた末に、斉藤新一(1922-1994)という画家の作品を思い出した。パリ留学中に藤田嗣治に出会い、帰国の際「東北の良さを自分の画風にしなさい」と助言を得、以来東北の雪景色や津軽の瞽女(盲目の女旅芸人)などの絵を描き続けた。1970年代、斉藤画伯のリトグラフが人気となり、高校生だった私は青森市内の画廊で作品を直に見て非常に感動した。リトグラフ独特の深い色彩、鋭利な構図に衝撃を受けた。『KUBO』は私にとって動く斉藤新一作品であった。

 斉藤新一作「赫い陽」リトグラフ

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 映画『KUBO』、エンドロールに流れる和楽器を用いた「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」には泣かされます。クリスマス・お正月にぜひご家族でご覧くださいませ。。。。


by Patch_It_Up | 2018-12-22 20:30 | 本・映画・音楽

作品『ビードル先生 (大草原の小さな家より)』

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“Miss Beadle (from Little house on the Prairie)”

15×18cmCanson Figueras canvas paper-oil painting

I watching American old TV drama "Little house on the Prairie" every day at CATV.

This is Eva Beadle. She is a school teacher at Walnut Grove. A gentle and beautiful Miss Beadle is loved by people in the town.

 TVドラマ「大草原の小さな家」、インガルス一家が住む町、ウォルナットグローブの学校の先生。美しく優しいエヴァ・ビードル先生は、生徒はもちろんのこと町中の人々に愛されている。この先生が珍しく激昂するエピソードがある。

 シーズン4、第8話「人質になったメアリー」。お尋ね者のジェシー・ジェームズにメアリーが監禁されるというエキサイティングなお話であった。その前半部、メアリー・インガルスが歴史の授業で、南北戦争で勝利した北軍が、南軍側の市民に残虐な行為をしたという事件を取り上げ、南軍だけが悪かったとは言えないと発言する。すると、幼い時に北軍に従軍した父親を南軍に殺されたという男子生徒と言い争いになる。ビードル先生は、「メアリーが調べた事件は事実です。戦争とはどちらかが完全に正しいとは言えないのです」と男子生徒を諭す。翌日、先生は例の男子生徒の祖父に呼び止められ、「お前が南軍の肩を持つのであれば、俺は北軍の残党を集めて思い知らせてやる」と脅される。「私の父親は北軍の将校で、グラント将軍から勲章を貰ったほど勇敢に戦ったのですよ!。あなたのように、戦争を知らない子供たちに憎悪を植え付けるのは間違っています!。そのような憎しみ合いをなくすことも教師の役目であると私は思っているのです!」と返すのであった。

 私が習った小中高の教師たちにはミス・ビードルのような先生は一人もいなかったな。全ての教師は、「封建主義徳川幕府を倒した官軍にこそ正義があった」とか「アジアに侵略した日本軍に正義はなく負けるのは当然、連合国軍が正しかった」と教えていた。

 さて、ビードル先生には隣町にイケメン弁護士の婚約者がいたはずであるが(シーズン2、第2話「メアリーの眼鏡」)、シーズン4では町に引っ越してきた養豚業のシムズさんとたちまち恋に落ち結婚してしまう。女心は分からんね。

 さてさて、ビードル先生を演じたシャーロッテ・スチュワートという女優。デヴィッド・リンチのお気に入りだったようで、出世作の「イレイザーヘッド」や「ツインピークス」に出演していました。また、エルヴィス・プレスリーの「スピードウェイ」(1968)にも出ていたとはビックリ。。。。

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by Patch_It_Up | 2018-12-06 10:27 | 本・映画・音楽

百田尚樹 著『日本国紀』を読み始める

 発売前から記録的ベストセラーとなった本書。買わねばと思っていたら、我が次男坊からAmazon経由で早々にプレゼントされた。持つべきものは息子だなあ(笑)。まだ第一章しか読んでいないが、ワクワクが止まらない。内容も素晴らしいが、文字が大きいのが嬉しい。

 案の定、サヨクや反日勢力がネット上で本書を激しく攻撃しているそうだが、大半は読みもしないで騒いでいるようだ。私の「古事記・絵物語」を誹謗中傷した左巻き半端インテリじいさんたちも、売れまくっている本書に地団駄踏んでいるだろうな(笑)。

 読破したら、感想を書きまーす。。。。

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by Patch_It_Up | 2018-11-28 00:20 | 本・映画・音楽

作品『オルソン夫人 (大草原の小さな家より)』

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“Mrs Olson (from Little house on the Prairie)”

16×21cmWatercolor painting

I watching American old TV drama "Little house on the Prairie" every day at CATV.

This is Mrs. Olson. She is a bad lady of the general store in town. Katherine Macgregor who played Mrs. Olson passed away on November 13. She was 93 years old. May she rest in peace…

 TVドラマ「大草原の小さな家」、インガルス一家が住む町、ウォルナットグローブの雑貨屋オルソン家のイジワルおばさん。何故かインガルス家族を目の敵にし嫌がらせの限りを尽くす。この母親にしてこの子ありとばかり長女ネリーと弟のウィリーも実に悪い子たち。しかし、一家のご主人はとても良い人で、「君の家族がうらやましいよ」とチャールズ・インガルスにいつも愚痴る。オルソン夫人が登場する度に私は、「ああ、こういう人がいたなあ」と男女問わずいろんな輩を思い出しては懐かしんでいる、お前さんとかあんたとかだよ(笑)。

 そんなオルソン夫人を演じた女優、キャサリン・マグレガーさんが今月13日、93歳でお亡くなりになった。名作ドラマを影で支えた名女優に敬意を表してこの絵を描きました、「ツケでは品物は売りませんよ!合掌。。。。


by Patch_It_Up | 2018-11-17 16:01 | 本・映画・音楽

作品『メアリー (大草原の小さな家より)』

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“Mary Ingalls (from Little house on the Prairie)”

18×22cmCanson Figueras canvas paper-oil painting

I watching American old TV drama "Little house on the Prairie" every day at CATV.

This is Mary, the eldest daughter of the Ingalls family. Her blue eyes are very beautiful…

 私の毎日の楽しみ、CATVで一挙放映中の米国TVドラマ「大草原の小さな家」。

 インガルス家の長女メアリー。綺麗な青い瞳が印象的な美少女を演じたメリッサ・スー・アンダ ーソン 、現在56歳でカナダ・モントリオールに暮らしているそうです。。。。


by Patch_It_Up | 2018-11-06 13:20 | 本・映画・音楽

作品『ローラとジャック (大草原の小さな家より)』

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“Laura and Jack (from Little house on the Prairie)”

18×25cmCanson Figueras canvas paper-oil painting

I watching American TV drama "Little house on the Prairie" every day at CATV. I watched this drama 40 years ago, but I am more impressed now…

 CATVで一挙放映中の米国TVドラマ「大草原の小さな家」をオンデマンドで毎日観ている。40年前にNHKで毎週観ていたが、今再び観ると感じ方が全く違うね。心に染み入るというか、二話に一度は泣ける(笑)。

 主人公で原作者のローラ・インガルス。魚釣りが大好きで、愛犬ジャックといつも一緒。長女メアリーが見つけたアライグマに噛み付かれて生死をさまよったローラとジャック。あのエピソードには泣けたなあ。。。。


by Patch_It_Up | 2018-11-02 12:43 | 本・映画・音楽